2017年7月5日水曜日

中里現像所からワタナベフォトスタジオへ


 ワタナベフォトスタジオは、父・渡辺善司(ぜんじ)が昭和45年に開業した「中里現像所」というフィルムの販売やプリントの受注を主力とした写真店が前身です。

開業当時のカラープリント料金は、今でいうLサイズで1枚70円だったと聞いています。そのころはまだカラーフィルムも種類も少なく、私の記憶では20枚撮りだったフィルムが、サクラカラー(その後コニカ)から「4枚増えて、値段は同じ!」とテレビのCMで流れ、24枚撮りのフィルムが発売されたことも覚えています。

 1986年に新築し、カメラの販売やプリントを受注する店舗にスタジオを併設。名称も「ワタナベフォトスタジオ」となりました。この年、私は日本大学芸術学部の写真学科に入学し、無事に4年間で卒業後、スポーツ取材をメインとした編集プロダクションに入社。撮影だけでなく編集や原稿などの業務にも携わりました。98年からはフリーランスとしての活動をスタート。屋外でのスポーツ撮影だけでなく、スタジオなどで商品撮影などの仕事で現在も活動しています。

 話がスタジオから逸れましたが、スタジオの完成後、写真はフィルムからデジタルへと急速に変化していきました。さらに撮影する機材はカメラから携帯電話の時代になり、今ではiPhoneなどのスマホで驚くほど美しい写真が簡単に撮影できるようになりました。そして撮った写真はそのままスマホで見たり、メールで送るなどでプリントの需要が少なくなってしまいました。そのため約10年ほど前に、デジタル写真時代への変化に対応することが難しくなったことと、自身が高齢という理由もあって、父はスタジオの営業を終えることにしたのです。

 その後、2〜3年はシャッターを下ろしたままの状態でしたが、その時期に私がフリーランスとして受けたリゾート施設などでのPR写真の撮影で、家族をモデルにする機会が多くなり、撮影した家族の笑顔を見ているうちに、もっと家族を撮影してみたいというような思いが強くなっていきました。
 また2011年の東日本大震災では、被災されたエリアで地震や津波で全壊した家からアルバムを持ち帰ったり、汚れた写真を復活させるための活動が行なわれていることも知り、あらためて写真を残すことの大切さを実感しました。

 そこで父と相談して、ワタナベフォトスタジオを私が引き継ぎ、2011年9月、営業を再開しました。再開するにあたり、従来のようなスタジオで撮って、プリントして、お渡しするというスタンスではなく、新たな提案が必要だと考えました。そこでスタジオにお越しいただいて撮影するだけでなく、お客様のご要望に応じた場所での出張(ロケーション)撮影や、プリントではなくフォトブックタイプにすることで、きるだけたくさんの写真を撮影して、たくさんの写真を残してもらえたらと考えています。

 これまでフリーランスで培ってきた本の製作関連の知識と経験も活かして、お客様と撮影の打ち合わせの段階から、どんなカタチで写真を残すか、ご相談させていただきたいと思っています。

 撮影のご相談はワタナベフォトスタジオへ、お気軽にお問い合わせください!



ワタナベフォトスタジオ
代表・フォトグラファー
渡辺智宏



 

 

2017年7月4日火曜日

ホームページができました!

ワタナベフォトスタジオのホームページができました!

http://watanabephoto.studio


よろしくお願いします。



ワタナベフォトスタジオ
代表・渡辺智宏